トップページ > 交通事故とムチウチ > ムチウチの種類 どこで治す

ムチウチといってもさまざまな症状がありますので、その状態に応じてどういった治療を行えばよいのか解説してみましょう。

脊髄症状型 … 整形外科から精密検査が可能な専門の病院など

脊髄症状型あるいは、低髄液圧症候群などと呼ばれ、ムチウチの外傷から髄液が漏れるなどし、髄液の圧が低下すると、頭痛やめまい、しびれや歩行の障害、知覚障害などが起こることがあります。
ここ10数年の間に分かってきたのですが、レントゲンでの判断だけでは異常が発見できない場合もあり、自身では体のさまざまな不調を感じているのに的確に診断されないことがあるようです。
このような場合は精密検査のできる病院を選び、レントゲン以外にも各所MRIを撮って検査したほうがよいでしょう。

バレリュー症候群型 … 神経内科、心療内科、自律神経科、ペインクリニックなど

交通事故に遭ってから、頭痛、めまいや耳鳴り、難聴など耳の調子がおかしくなる、目がかすんだり見えにくくなるなど視界の異常、息苦しく感じたり心臓のあたりが痛む、吐き気など、こういったさまざまな異常を来たすのが「バレリュー症候群」。
他にも、声がかすれたり飲み込みにくいなど喉の異常などがあります。
バレリュー症候群は、ムチウチによって頚椎の神経、交感神経に不具合が起きて症状が出ているようです。
治療には特効薬はありません。
硬膜外ブロックや星状神経節ブロック、トリガーポイントに注射をし、頚部交感神経が過緊張状態にあるのを、和らげるようにします。
自然治癒力を重視し、自律神経のバランスを整えることができれば、症状はなくなっていくからです。

頚椎捻挫型 … 整形外科、整骨院、鍼灸院など

ムチウチの症状の8割ほどがこのタイプで、首の違和感やこり、肩の部分の痛みなど靭帯が伸びたり捻挫を起こしている状態になっているもの。
首を支えるために頚椎用のカラーをしたり、湿布、消炎剤などで痛みを緩和する治療が一般的。
整形外科では医療の観点からの治療のみとなるため、後日の辛い症状を改善するには整骨院や鍼灸院で処置してもらうと改善することも多い。

頚椎症 … 鍼灸院

手や指、腕や肩などが痛み、痺れなどの不調、上腕の麻痺などの症状がでる頚椎症。
医療機関での治療の場合、痛みが激しい場合には「ステロイドホルモン」を内服することがあるようです。
しかし「ステロイドホルモン」は長期使用すると副作用のリスクがかなり心配されますので、鍼灸院などでケアして頂くほうがいいかもしれません。