トップページ > 交通事故とムチウチ > ムチウチが起こる原理

交通事故に遭遇したとき、体にかかる力は想像をはるかに超える大きなものです。
しかも不意に起こることから、体の筋や肩、首には相当なダメージが生じます。
ここではその衝撃から「ムチウチ」が起こる原理などについて、くわしく解説したいと思います。

正面衝突の場合の「ムチウチ」とは?

交通事故の中で、正面衝突というパターンは、あまり多いものではありません。
すこし考えるだけでも、正面方向から、対向車が突っ込んでくるということは極めて稀ですし、前方からの衝突の場合は、一瞬だけでも事故が起こることが予測できるため、「身構える」ことができます。
その上、車の構造上のお話になりますが、最近の車の場合、エアバッグ、シートベルトはもちろん、車体の前方はあえて「潰れやすく」作っていることで、衝突したときの衝撃を緩和するようになっているのです。
さらに硬いパーツであるエンジンなども衝突したときには下に落ちるような構造上での工夫もされていることから、事故の際の衝撃についてもかなり和らぐようになっているんですね。
ですから正面衝突の場合の症状は、他に比べ「比較的軽い」ようです。

側面衝突の場合の「ムチウチ」とは?

側面から衝突した場合は、軽い場合と重い場合が存在します。
なぜかというと、側面からの場合には「一瞬予測できる場合」と「目に入らず予測できなかった場合」があるため。
予測が一瞬でもできた場合は、多少身構えることができるため、軽症で済む場合もあるのですが、予測ができなかった場合は、負荷が側面からかかるため、かなり頚椎などにダメージが加わってしまいます。
予測ができなかった場合の不意の事故の場合は、さまざまな症状で悩まされてしまうかもしれません。

追突事故の場合の「ムチウチ」とは?

実はつらいムチウチの症状で悩む場合の、およそ9割が「追突事故」によるものなのです。
追突事故の場合、予測をしていない状態で後部から不意に大きな力がかかるため、体が弛緩した状態で負荷を受け止めることになります。
すると普段かからない力で後ろに強く筋などば伸ばされた後に、さらに戻すように前に折れ曲がることに。
まったく予測ができない状態で負荷がかかるということは、靭帯などの軟部組織を大きく損傷させることになります。
車の構造上、人気のワンボックスやハッチバック、ワゴンなどは後部には潰れてクッションになってくれる部分がほとんどないため、追突事故が症状としては一番重くなることが多いでしょう。